戦後最大の危機突破を図る「メルコジ」コンビ

メルケル首相率いるドイツについて

メルコジ

ユーロ圏枠内の牽引役といえばドイツですが、直前まで話題になっていた「メルコジ」といえば、ドイツの「メルケル首相」とフランスの「サルコジ大統領」を足して2で割った名称です。メルコジ・コンビはECB理事会に向けて、戦後最大の危機突破を図るべく会話してきたはずでした。しかしながら、決定事項は事前予想通りでサプライズなし、その後のドラギ総裁の否定的なコメントを受けて、市場には売り圧力が強まりました。

 

メルケル首相率いるユーロ圏内GDP第1位のドイツについて少し調べてみました。国家生産の3分の1を占める輸出は、ドイツの経済に対して大きな影響力を持っています。2008年まで6年連続で世界最大を誇った輸出額は中華人民共和国に抜かれたものの、なお工業製品輸出額、貿易黒字額、海外旅行客数(送り出し側)などで世界一です。主な輸出品はご存知の通り、BMWやメルセデスベンツなどを含む自動車、機械、化学製品、金属製品、食品、織物です。
(wikiより抜粋)

 

主な輸出先として2003年時点ではほとんどユーロ圏枠内でしたが、リーマンショック以降の時代の流れで中国が主な輸出先に変化しました。しかし、依然としてユーロ圏枠内への輸出も多く、ドイツとしては周縁国への輸出でGDPを確保している部分もかなりあるので、昨今のようなギリシャショックやイタリアの情勢不安が起こっても簡単にデフォルトされたり、EUから脱退などという事態も困るところです。引き続き、今後の展開を注視したいと思います。

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欧州相場の乱れ

米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がユーロ圏15ヶ国の格付けを引き下げ方向で見直すと発表、ドイツやフランスも最上級の「AAA」格付けを失うリスクがあると警告したことを受けて、独・仏首脳会議でユーロ圏の経済協力を緊密化する新条約の推進を強化する姿勢を打ち出しました。財政規律に違反する国に対する自動的な制裁発動と債務上限をユーロ圏諸国の憲法に盛り込むことを一致して支持する立場を明らかにしたことが好感されて株価は堅調に推移、イタリアやスペインなどの国債利回りも低下しています。

 

その後もS&Pは、欧州金融安定ファシリティー(EFSF)を保証し、ユーロ圏で最上級のAAA格付けを持つ6ヶ国(ドイツ、フランス、オランダ、フィンランド、オーストリア、ルクセンブルク)のいずれかが格下げされた場合には、それに伴ってEFSFの長期信用格付けを引き下げる可能性があることを明らかにしています。以上のように欧州の債務問題への懸念は根強く、一時的な楽観ムードによるユーロ買いは続かない可能性があります。

 

注目された欧州中央銀行(ECB)定例理事会では、下記事項を決定しています。

  1. 政策金利を0.25%引き下げ、過去最低に並ぶ1.00%に決定
  2. 銀行に対し、導入する3年物オペでの無制限の資金供給を決定
  3. 融資の適格担保条件を緩和
  4. 中銀への準備率の引き下げ(従来の2%から1%へ)

ユーロ圏内の金融機関の資金繰り懸念が緩和するとの見方が株価を上昇させましたが、ドラギECB総裁の記者会見では、1日の欧州会議での証言内容で「先週、債券購入を拡大すると示唆した覚えはない」と発言。また、国際通貨基金(IMF)に対する融資に否定的な姿勢を示したこと、ECBの最優先の責任は物価の安定であると主張したことで、国債購入拡大への期待や債務危機対応に対する慎重な姿勢が失望に変わり、リスク・オフの流れとなりました。

 

さらに、欧州連合(EU)首脳会合の声明草案に対し、独政府当局者の見解として欧州安定化メカニズム(ESM)への銀行免許付与やEFSF・ESMの平行運用、そしてユーロ共同債の発行などについて拒否するとの報道が伝わり、ユーロ圏の乱れを反映させています。

 

時間の猶予なく、一致団結しなければならないにも拘らず、依然として予断の許されない状況に変化なく、ユーロの上値は重い状態です。また、EU首脳会合でドイツが反対している声明草案をどこまでまとめることができるのかがポイントになるでしょう。また、ECBを積極的な行動にさせるためには財政協定を加速させる必要があり、EU首脳会合で進展が見られるかどうかも注目されます。中途半端な内容で閉幕するようであれば、リスク・オフの流れが継続する可能性があります。

 

万が一、方向性が決定したとしても実施に向けて足並みが揃うかどうか(詳細に対する詰めの協議)のリスクは依然として残っています。

 

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